気温がだんだんと下がり、本格的な冬が近づいてきました。冷え込む時期に気になってくるのが”乾燥”ですよね。
乾燥肌を改善したいと考えたとき、化粧水や美容液によって外側から潤いを与えるケアに集中的に取り組む人が多いのではないでしょうか？しかし実は内側から水分を与えることも重要で、さらには与えられた水分を肌内部にキープできるよう、肌そのものも整えておく必要もあります。そしてそれには美容鍼がぴったりなのです。

まずは肌について簡単にご説明します。人間の体は体重の約65％を水分が占めており、このうち約15％は肌に蓄えられています。肌は一番外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、それぞれの層に十分な水分が蓄えられていることで良好な状態が保たれているのです。この時特に重要な役割を担っているのが、表皮の最も外側にある「角質層」です。角質層がバリアとなることで、肌内部からの水分蒸発を防ぐとともに、細菌や花粉といった外部刺激から肌を守る役割を果たしています。こうした働きは肌のバリア機能と呼ばれ、このバリア機能が整っていることで肌は潤い、ハリや弾力のある状態が保たれるのです。乾燥や紫外線、加齢・ストレスなどの影響を受けると、バリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルへとつながります。そして真皮は表皮の下にあり、肌の弾力を保つためのコラーゲンやエラスチンなど大事な成分が存在します。これらの減少はたるみ・シワ・ほうれい線といったお悩みに直結します。
肌の生まれ変わりであるターンオーバーによって新しい細胞が作られると、それが次第に表面へと押し上げられて角層となり、古くなると垢や角質となってはがれ落ちるものです。ターンオーバーの理想の周期は約４週間(28日)と言われていますが、その周期が乱れると角層に隙間ができます。それがバリア機能の低下です。その隙間から水分が蒸発しやすくなり、お肌を乾燥させてしまうのです。

 

肌の水分不足である乾燥肌を原因として以下のものが考えられます。
・間違ったスキンケア
・体内の水分量の低下
・睡眠不足やストレス
・栄養不足
・加齢
ここで美容鍼をすると、鍼によって肌に微細な傷をつけることで免疫細胞を活性化させ、自然治癒力を高めます。この修復の過程で肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンが分泌されます。
また、血流が良くなるため代謝が促され、ターンオーバーが正常になります。つまりバリア機能を向上させることで、お肌を乾燥から守ることができるのです！もちろんむくみやくすみ、お顔のコリをほぐすことなどにも効果的です。さらに美容鍼に加え丁寧なスキンケアで肌を外側から潤すこと、水分補給で肌を内側から潤すこと、ターンオーバーの周期が乱れないよう睡眠不足やストレスの溜めすぎに注意することが大切です。美容鍼と睡眠に関しては、こちらの記事で詳しくご説明しておりますので気になる方はぜひご覧くださいませ。