普段から良い睡眠がとれていますか？
睡眠は、美容や健康にとても影響すると言われています。ただ睡眠がとれているだけではなく、質の良い睡眠がとれているかが大切です。

なぜ、美容に睡眠が大切なのか。
それは、睡眠中に美容にとても重要なホルモンが分泌されているからです。本日はその中でも特に重要な２つのホルモンを紹介します。

１つは、成長ホルモンです。これは、骨や筋肉など子供の成長に関わるホルモンとイメージを持つ方が多いかと思います。実は、大人にとっても重要なホルモンなのです。お肌の水分量を保つことや皮膚のターンオーバーを促進したりと美容にとても大切な役割があります。さらに、疲労やケガかたの回復などの働きもあります。成長ホルモンは、眠りについて３時間の間に分泌されます。特に最初の９０分間が多く分泌されるとも言われています。睡眠の中でも重要なのは、この寝始めの９０分間。ここが質の良い睡眠をとれるかのポイントになってきます。

そして、１つ大事なホルモンが、睡眠ホルモンと言われているメラトニンです。メラトニンは、光によって調整されているため、日中は分泌量が少なく、夜間に分泌量が増えます。なので、夜間に強い光を浴びると体内時計が乱れ、メラトニンの分泌が抑えられてしまいます。メラトニンは、睡眠を促す働きと成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。さらに、免疫力を高め、強い抗酸化作用もあるとも言われていますので、アンチエイジング二は欠かせないホルモンなのです。睡眠不足が続くとお肌のハリがなくなり、疲れ顔になっていませんか？これは、メラトニンの減少で抗酸化作用が弱まってしまったためです。睡眠不足が長期間続くと老化を早めてしまうことにもなりかねません。このように、睡眠は美容と健康に大きく関係しているのです。

そして、睡眠の質を上げるためには、自律神経のバランスを整えることも大切になってきます。自律神経は、内臓の働きや代謝、呼吸、体温調節など様々な体の機能のコントロールしているもので、日中の活動している時に優位になる交感神経と夜間のリラックスしている時に優位になる副交感神経の2種類からなります。日中と夜間の交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいっていないと、寝付けなかったり、夜中に目が覚めてしまったりしてしまいます。このように、自律神経の乱れで睡眠不足が続くとさらに自律神経が乱れてしまい、別の様々な不調に繋がってしまい、悪循環を招いてしまいます。ただでさえ忙しく沢山のストレスを抱えている現代人は交感神経が優位になりやすいので、リラックスできる副交感神経を働かせて、質の良い睡眠を得る工夫が必要です。自律神経に関しては、さらに詳しく記事に書いていますので、【自律神経を整える鍼灸治療】をお読み下さいませ。

睡眠の質を高めるためのポイント
・朝起きたら、朝日をしっかり浴びましょう。朝日を浴びると体内時計がリセットさせ、睡眠ホルモンであるメラトニンが正しく夜間に分泌され、夜には自然と眠りにつけるようになります。
・散歩やジョギングなど運動を生活に取り入れましょう。軽い運動で構いません。ストレッチなども良いでしょう。
・バランスのとれた食事を心がけ、食事は寝る３時間前までに済ませましょう。
・寝る１～２時間前にお風呂に入り副交感神経を優位になりやすくさせる。深部体温が下がると眠気が起こります。入浴で体温を一時的に上げることがポイントです。ただし、熱めのお湯では交感神経が優位になり、睡眠前の入浴には適していませんので、少しぬるめのお湯に１０～２０分浸かるようにしましょう。入浴出来ないときは足湯もオススメです。

リラックスしやすい状態を作るために、鍼灸を取り入れることもオススメです。肩こりや腰痛など体が凝っていたり、普段から力の抜き方が分からず、常に全身が緊張状態の方もたくさんいらっしゃいます。この状態が原因で自律神経の乱れになり、睡眠の質が低下してしまうこともあります。鍼灸は凝り固まった筋肉をほぐすことはとても得意です。実は、体の鍼灸だけでなく、お顔や頭皮に鍼をする美容鍼にも、自律神経を整えてくれる効果もあります。美容鍼の施術を受けて心身共にリラックスできたという方も多いです。鍼をすると副交感神経の働きが優位になるので、施術中からぐっすり休まれる方もたくさんいらっしゃいます。不眠症の方も鍼をした日から、よく眠れるようになったという嬉しい報告もたくさん頂きます。ストレス社会の今だからこそゆったりする時間がとても大切です。